01.ある日見知らぬ人の名前で1万円の振込が…その後は恐怖の電話攻撃 ■
2002.7.25/弁護士 澤田有紀
A子さん(主婦・30歳)は、いわゆる多重債務者で、小口ヤミ金融(3万円程度の小口の貸金で5日で1割の利息という法外な高利のヤミ金融)の被害者でした。一応弁護士が介入したことで、一件落着していたのですが、ある日、「5日前に1万円貸した。今日中に1万5千円にして返せ。」とヤクザ風の男の口調で留守番電話にメッセージが入っていました。
A子さんは借りた覚えがないので放って置いたのですが、通帳をみると確かに、見知らぬ人の名前で1万円が振り込まれていました。次の日、A子さんのご主人の職場やA子さんが昔勤めていた職場に同じ男から「金返せ」と電話がかかってきました。「借りた覚えがないので返しません」といっても「お前が貸してくれと言ったから貸したんや。お前が頼んでないのなら、何で俺がお前の銀行口座知ってるんや」とすごみ、電話を切っても切っても電話がかかってきます。職場の方も迷惑して、「1万5000円くらいなら早く返した方がよい。なんとかしてくれ」といわれる始末で、A子さんのご主人の職場での信用も台無しです。
結局、1万円からA子さんの振り込み手数料を引いた9790円を男の指定する口座に返金して、解決(?)したのですが、男の言うまま1万5000円を返す人も多いのでしょう。A子さんは小口ヤミ金融の仲間に銀行口座や夫婦の携帯番号や職場の電話番号を知られていたのです。この後、A子さんはこれまでの銀行口座を解約して2度と知らない間にお金が振り込まれないようにしました。
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(C)弁護士法人みお綜合法律事務所(大阪弁護士会所属 代表弁護士澤田有紀)